この表紙は年報原本のコピーです
年報表紙2




目 次

排球人とトレランス(寛容性)ーーーーーーーーーー部長 田中宗男
ベ ン チ か ら ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー加藤 忠太
昭和29年度の抱負 ーーーーーーーーーーーーーーーーー小笠原敦弘
決 算 報 告 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合 宿 練 習 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
活 動 状 況 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
国体予選決勝に進出(高校男子)ーーーーーーーーーーーーーーーー
国体予選に惨敗  (高校女子)ーーーーーーーーーーーーーーーー
綜合選手権に2度目の優勝(クラブ)ーーーーーーーーーーーーーー
26 の 眼 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー山賀 繁夫
言いたい放題 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー金子 一雄
上位に出たのは ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何回試合したか ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数 字 は 語 る ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
校 内 対 抗 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コート 移 転 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昭和29年度日程 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
編 集 後 記 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー金子 一雄


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「排球人とトレランス(寛容性)」

部 長  田 中 宗 男 

 1953年度も残るは僅日、この1年間に種々様々、国外国内、社会人学校人とその分野分野に於て大なり小なり賑やかにニュースを蓄積した。殊にスポーツ面では其が具体的に我々をして深く感嘆せしめるものが多かった。
 扨、一般に日本人の性格として、残忍性に富んで居るとか或は逆に親切心が強いとか互いに矛盾する様な言葉を残して外国人は日本を去って行くが実際の処我々日本人はどうだろうか。いやもっと小さく我々排球人がお互いに相手の人に接して如何なる反応を起こすであろうか、私は一つの疑問を起す。そして如何なることより多く注意心をもたねばならないだろうか、と。私はかかる問題について前掲の様な題で少しく客観的な場に立脚して考えてみたいと思う。

 我々が、スポーツ関係の人々で曽って幾多の苦い経験をし現在各々の場で生活して居る人々と接し談じ合う時、非常に明るくて気持の良い人だと一般に思う。
 その人々を性格的に分析してみた時、簡単に言えば、彼等は相手の人の悪い面を指摘しながら同時に相手の良い面をも頭の中に入れて接するからだと思う。
 此は一つの例であるが、そういうゆとりが人々をして気持の良い人だと言わしめるのであろう。言葉を変えて言えば、彼等は所謂、トレランスの精神が、いつの間にか養われていたからである。其程迄にこのトレランスというものは人々に良い感じを輿え、又団体生活にはなくてはならぬ精神なのである。ではそのトレランスの可能性というのは何時如何なる場所に存在して居るかと言えば答は簡単で各々その人々の生きる場所又その人の中に在る。
 たとえば、我々がバレーボールの練習を行う時、或一人の指導者がその場に居ていろいろと自分で経験し、且つ研究したことに依って指導する場合、指導を受ける側が受け容れる様な気持にならなければ結局は何等その効を為さない。
 即ち受ける気持=相容れる気持=寛容の気持、此が大切である。若し教わる人が教える人の悪口のみ言い、欠点のみ見出そうとする気持を持つならば、もはやそこには、おのずから暗い闘争的なものしか生じないのであって良き結果は少しも有り得ないであろう。
 単にスポーツのみならず学問でも同じである。所謂、社会人としての、人から好かれる人間像についてまでも其の範疇に入れるべきであろう。
 とかく「スポーツ人は、又気が短くて情熱的だ」等と人々は嘲った様なほめた様な批評をして居るが、スポーツ人にとって、その情熱を失したならば何の発展もないであろう。
 然し反面、我々若きスポーツ人にとって意識的に努力し、少くとも忘れてはならないものは、落着きというか、トレランスの精神である。
 バレーボールの試合等、曾って自分でも行って来又その立場から他人のやって居るのを見て来た人に言わせれば、プレーヤーに今どの様な性情が宿って居るかということはその場で具体的に表われ、パス、サーウ゛、レシーウ゛、アタック等でも現れるという。其がひいては試合に於ける勝敗を決するに到る場合が多分にある。
 我々青年層は勿論、興奮性(人によって違うが)を特長とする。其を必要以上に出でざる如く調節してくれるものが、トレランスの強さというか広さである。
 此等トレランスの問題は口にこそ抽象的にその重要性、必要性をばらまくが眞剣になって考える人は思う程多く居ないだろうと思う。再び言うが具体的に「バレーボールの試合で得点を争う時にダブルフォールトしたとか、一寸したミスをして相手に得点を與えたとかいうことで、そのミスをした人を怨み、同じ道に精進しようとする親友とついの離れ、後の交際まで絶ってしまった」という話があり、この場合を考えてみてもトレランスの精神にお互いもう少し省みて欲しかったと思う。
 スポーツはこのトレランスと共に我々の実生活の中に於て発展して行く処に眞の価値があるのであって、稀に車の両輪ならざる発展を主張する様な人があるがその様な考えでスポーツを行うという気持こそもう少し反省し、絶えず二つ(相反するもの・両面)を頭の中に入れて活動しなければならないと思う。一方的な生き方は我々青年には完成は早いだろうがそれ程危ない道はないだろう。そこに寛容の可能性がひそんで居るのである。
 十二月、一、二、三月は大体に於てバレーボールのシーズンオフと一般に考えがちであるが私はかかる時期こそ運動で練り上げた精神的面への反省等も現実に活かさなくてはならぬと思う。囲碁では半目不足しても完全に活きる事は出来ない。必ず二目以上にならなければならない。
 少くとも、明るくそして気持の良い人を、と社会が真に求めて居る人間の一つの條件即ちトレランス精神をバレーボールに依って涵養しようではないか。又、トレランス精神に依ってバレーボールを向上させて行こうではないか。
   編集者註 トレランス=tolerance

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「 ベ ン チ か ら 」

加 藤 忠 太 

 部史第2号発行に当り28年度のクラブを策戦面で批判し、29年度を策戦的計画に依って綴る様、注文されたのですが、自分自身でも得心の出来ぬまま、問題の核心に到っては平素の不勉強ぶりを露わしてしまいました点、初めに申上げ御判読をお願いする次第です。
 さて、28年度を総括的に顧ますと先ず第一に感じますのは過去数年に亘る不調という永い冬を過ぎて、漸く訪れる春の便りに誰もが心温む思いでシーズンを終始した事であります。第二に感じますことは過去数年、表面的には極めて平坦に見えたクラブの歩みに終止符をうち、その間に内面に培った個々の力をあらゆる起伏に向って発揮する準備の年であり、一部には既に開始時期に達していると見てよいという事であります。
 第三には過去のクラブの歩みが戦績という表面的な浮き沈みに依ってクラブ活動の価値を判断し,此の価値判断を絶対的なものとして参りましたものを、幸か不幸かここ数年の不遇にたえた事によって意識無意識の内に、クラブ活動の根幹は戦績に捉われず却って更に奥深い所より発する様になりました。即ち、クラブは月に2、3回というささやかな練習を通じて一歩一歩創造の道を歩んだのであります。
 次に命題の策戦的批判なのですが、ここでは策戦を組み立てるに当っての自分の判断を説明する程度に止め、むしろ28年度の体験からクラブの向上発展を如何に計画したかを記してみます。
1. 全試合を通じて感じますことは、船高クラブは情熱的な(力の)プレーよりも理智的(技術的)な性格を多く具えて居る。
2. 試合中のボールの動きは他チームに比し遅く、同性格のチームに対しては大体問題ないが、異性格のチームに対しては慎重に構える必要がある。
3. 県下の試合では常に心理的に優位な状態が存在している。
4. 過去の敗因は結論としてチーム力の後退であり、個人的技術の低下とみるのは当らない。
5. 県下の試合に於ては相手チームを左記により分析し試合を進める。
 (1) 基礎体力、(2) チームワーク、(3) Re,T,K等技術構成上の変化
 (4) コンビの状況、(5) フットワークの変化、(6) 試合運行方針の有無及びその慣習
6. 県外チームに対しての考慮
 (1) 年令、(2) 経験の差異、(3) 技術、(4) 試合前の練習を通じて、性格、策戦の
 判断、(5) 練習量、(6) 闘志
29年度の活動については
1. 中央大会への参加の機会を持つ。
2. 善意の個人的活動を豊富にしその交流を図る。出来る事ならその交流を、
 広く浅く、狭く深く、に分け負担する事。試合は目的を掲げ交流の綜合に依って行う。
3. 右の(上記)方針のマンネリズムを除く為レクリエーションの性格をも強くうち出す。
4. 活動を時期的に4期に大別する。
 (1) 4月中旬迄、(2) 国体予選迄、(3) 県綜合迄、(4) シーズンオフ
 以上大略して申述べましたが具体的事項に就いては全く触れませんでしたし、説明を要する所が多分に有りますので折りを見て(集った席上で)愚見をお伝え致したいと存じます

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「昭和29年度の抱負」

小笠原敦弘 

 抱負といえば毎年同じ目標である全日本高校、国体予選に優勝することである。又、もう一つには新1年生を多く入部させ、ここ一、二年心配されて来た様な、3年生が出てしまうとメンバーが揃わなくなるという事が起こらないように、しっかりと明年への地盤を固めておきたいと思って居る。
 さて、今年は国体が北海道で行われるので例年通りの10月では寒いという理由から此が8月となり、各地の予選も早くなる。
 そこで千葉県予選は6月5,6両日に男女一緒に、全日本高校予選と国体予選とを兼ねて行う予定だそうで従来の様に、全日本予選で駄目なら国体予選でという訳には行かなくなってしまった。こんな事も今年の練習には考えておかねばならないと思われる。
 今年の練習の概略の計画としては,まず、合宿を3月末と5月上旬と2度やるつもりである。3月には主としてAt陣、即ちHR湯浅HL小川FR蜂谷FL海老沢と、此の要たるFC中村に力を入れて行い5月にはRe陣即ちBR佐藤BC纐纈BL金子HC小笠原の方から綜合的な仕上げに持って行きたいと思って居る、(非常に残念な事であるがFL大内は家庭の事情でやむなく退学した)。
 次は大会迄に練習試合を多くやり新メンバーでの試合馴れをしておく考えである、然し、4,5月の休日は全部で12日であるが、その内、合宿の他に4月に関西旅行のある事を考えれば、多くと言っても6回が関の山だと思われるので土曜日も出来る限り使って行かねばなるまい。
 此の間、通常の練習は特にサービスに力を入れて此だけでも県下一強くしようと思う。

 活躍を期待される者はHR湯浅HL小川である。此に蜂谷、海老沢の加わったAtはFC中村のTo如何にして決るが中村は以前FCを暫く経験して居るし、又、湯浅はHRを過去2年間続けてやって来て居るので此の2人は3年生として充分な働きを見せてくれると思う。
 小川は昨年、大会直前に入院してその活躍が見られなかったが今年は彼自身、去年の分も一緒に大いにやると洩らして居たから特に期待してよいであろう。尚、今年の新メンバーは先に述べた通りで内3年3名、現在の処此以外の部員は居ない。

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「決 算 報 告」

「昭和28年度高校」 1月15日現在


◯収 入 の 部
 生 徒 会 費
 繰   越
 

40,990円
37,000円
3,990円





☆☆☆

◯支 出 の 部
 ボ ー ル 費
 備 品 費
 
◯差引残高

23,270円
18,270円
5,000円

17,720円


    ◇ボール単価 約1,600円 ◇運動部費総額 305,980円
 本年度より公式試合旅費は別途会計となりその都度、生徒会より支給される事となった。
   交通費 2,700円
 生徒会費より受けとる37,000円はボール費とされて居るがネットは必需品であるので前年度予算の残りに、この内から1,010円を加えて男女2張りを購入した。
 その他の備品、消耗品は総て部員負担である。尚、残額が従来になく多額に及んで居るが、此は予算額に有っても生徒会で現金を出してくれない為で此の様な有名無実の予算では思う様にも動けない。

湯 浅 

「昭和28年度クラブ」 12月末日現在


◯収 入 の 部
 会   費
 寄附その他
 繰   越




◯差引残高  

15,190円
10,190円
1,540円
3,450円




▲631円









☆☆☆

◯支 出 の 部
 ボール 費
 年報発行費
 登録参加費
 交通通信費
 親睦会費
 寄   附
 そ の 他
 

15,821
1,300円
9,195円
1,950円
1,745円
911円
500円
220円
 



 寄附は市川市協会に市民大会カップ基金として、審判謝礼金の内からお返ししたものです。

宇佐見 

「年報第1号」


◯収 入 の 部
 クラブより
 現 役より
 船 高より>



◯差 引 残 高  

16,195円
9,195円
2,000円
5,000円



▲1,000円








☆☆☆

◯支 出 の 部
 原紙タイプ
 印刷の一部製本
 原稿紙及び
 藁半紙の一部
 通信発送費
 そ の 他

17,195円
6,500円
7,500円

2,450円
588円
157円


 此の他に船高より藁半紙の一部と表紙用模造紙(約2,500円相当)頂きました
 船高より補助がありました訳は、関東高校教員研修会が船高で行われた際にその資料として85部を納めたからです。印刷は1/3程我々の手でやって居ります。

金 子 

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「合 宿 練 習」

○高校男子第8回合宿
7月19日〜25日 参加費500円、米4升、卵4ケ、指導田中先生OB永盛、宇佐見、参加9名、宿舎 家庭科試食堂 炊事は女子部員に依頼

 起床 5:30,トレーニング 6:00〜6:40,朝食 7:00,
 練習 8:30〜11:30,3:30〜6:30,夕食反省会 7:00,就床 10:00
  
 本合宿は国体予選に備えてAt及びSの強化に主力を注いで行う筈であった。
然し悪天候が続いた為にコートを使ったのはわずか3日、後は講堂にて棒高跳のポールにネットを張っての練習で予定通り実施出来なかった。
 AtはFC内藤のToにより他の4人を使い分ける事をやったが、何分基礎の不充分な攻撃者ばかりだったので、結局ストレートKや基本のTだけを繰り返す様な結果になった。
 一方、FR,FLのToによる内藤のTは単純なものであったが内藤の個人技に於ては相当の進歩を示した。Sを打つべき時間がReににあてられたこともあり、Re特にBは強化されたが、2日間だけ打ったSは0.30程度の情けなさであった。
2日目からは練習の最後に次の様なパスを行い肩を入れる練習をした。


Aの位置の人がBに向ってボールを投げる。
此と同時にCよりスタートしてB附近でこのボールをパスしてDに返す、又、此の逆向きも行う。
 最終日には例年通りOBと乱打、夜はOB20名が加わって懇談する。
経費の詳細なる内容については会計簿以外のノートに記録してあった為、内藤→湯浅のマネージメント引継に際して分らなくなってしまいました。お詫び致します。

湯 浅 

○高校女子第2回合宿
7月26日〜30日 参加費330円、米2.5升、指導田中先生 OB永盛OG中台、
参加11名、宿舎家庭科試食堂 炊事当番専任中台、輪番2名

 起床 6:00,トレーニング 6:30〜7:00,朝食 7:30,
 練習 9:00〜11:30,3:30〜6:30,夕食反省会 8:00,就床 10:00

参加費は初め500円集めたが1,000円余りを残したので残った米の売却代金共1,900円を170円ずつ返した。
全員参加し昨年より良い練習が出来たと思う。殊に昨年は1年が1名きりであったが今年は4名揃って参加したのは嬉しいことである。又、中台さんがいろいろ手伝って下さり大変助ったし、他の人々もよく協力した。
 練習はサーウ゛とパスに重点を置き特にSは時間をかけた、2ndSは大体コーナーを突き確実になったがその練習法はエンドラインより1.5mの所に線をひいてこの狭い部分に入れる様にした。1stSは矢吹、島津がよく入って居り、特に矢吹はスピードもあり好調だった。
 他の人は不安定で、何よりも入れる為に打法を変えさせられ皆スタンディングを練習した。その為に足の調子が合わず打っても力が入らず相当苦しんだ人もある。
パスもやはり細かい所を注意されHC矢吹はTo的パスを要求されてから今迄より尚出来ないと悩んで居た。Bは取る位置が高く手を伸ばしすぎている事に氣をつけた。パスについては効果があったと思われる。
 BはReの際の入れ替りのコンビが一段とよくなった。Hは前の小さいボールを主に練習した。At陣は未だ基礎的練習を脱し得ずReに比して低調、頼りなき感を免れなかった。
 合宿中には目立った技術的効果も表われないが炎暑の下で共に苦しみ励まし合って真剣に練習しただけにチームワークの強化という合宿の目的の一つには非常に効果があった。
 合宿後は日常生活に於ても部員間の親密の度が急激に増して居る。
此の時の事で今思っても顔が赤くなる様な忘れられない想出は皆で夜道にカラカラと下駄を鳴らしながらお風呂へ行った時の事である。顔腕脚が真黒に日に焼けて、体の出て居ない部分とはっきり区別のついた私達の入浴は、他の人達にとって奇妙な一団であったらしくじろじろと沢山の視線にみつめられてお風呂に入っても入った氣がしない程恥しい想いをした。非常に辛いことも随分あったが、辛かった事や悲しかった事の方が却って懐かしい想出である。
 然し合宿後も一生懸命練習したのにその力も出し切れず国体出場の夢敗れたことは残念であり、その原因を大いに反省させられた。
 収 入          支 出
 参加費  3,630円    副 食  3,610円
 先輩より  600円    調味料   740円
 米売却   750円    燃 料   600円
  計   4,980円     計   4,950円  残   30円

中 村(蓉) 


 編集者註
 本稿には、同宿したOB,OG諸君の評を加えたいと思ったのですが11月頃にお願いしました処記録をとってないからとの理由で書いて頂けませんでした。次回合宿からは終了後直ちにまとめておいて頂きたいと存じます。
又、経費内訳の内(女子の方)先輩より、というのは従来、OB,OGの交代負担となって居た毎日の夜食又は間食の中で現金で提供されたものを示して居ります。此は従来は合宿経費として収支の中には入れないで居りました。

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「活 動 状 況」

 現役の方は両主将に書いて頂く筈でしたが都合により男子の分は断片的に書かれたものを編集者がつぎ合わせせる事としましたので若干ギコチない箇所もあるかと思います。
 公式大会のスコア集計中、M1,M2,M4,SSを合わせたのは相手チームの力によらない(自己責任の)失点即ち公式記録でいう失点に略近い値を示す為でM3,-Sは相手チームの力による失点との意味です。
 M1,M2,M3,M4の詳細は”数字は語る”を御覧下さい。

金 子 

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「国体予選決勝へ進出」

◎高校男子
 27年10月、伝統と同年度優勝チームを後継はしたものの重要なポジション6名を送らねばならず種々の点で先は真暗であった。全部で6名の少数ではどうにもならず、4月やっと将来性ある新部員を迎えたが全部を直ちにレギュラーとせねばならず基礎的練習なしに短期間で技術を身につけねばならなかった点、1年生には辛かったかと思う。
 練習もしっくり行かぬ内に県大会に来てしまい2回戦で敗れる結果となったが此の大会ではコートの悪さもさる事乍らBのパス決らずToの乱れ、Sの弱さが目立って居た。
 春の合宿が出来なかったのも進歩の遅かった理由の一つと言えよう。
 此の敗戦により種々討議した結果ポジションを変更する事にした。即ちFR内藤FC中村の交代、BC小笠原HC加藤の交代である。その後の練習は大体うまく行ったと思う。
 夏の合宿は、少し早いと思ったが7月18日より本校で行った。天候に恵まれず初日より雨という状態であったが幸い講堂が使えたので大体、午前Re午後Atに分けて、Atは主にKとFRからFCのTを行い、此のTは相当効果があった。又、小川のKも日ごとに成果が現われ希望を持たせてくれた。
 最近は毎年夏休の練習がだれ勝ちであったが今年も合宿後はその例に輪をかけた有様で人数も少い上に病人怪我人も出るし、思う様に練習出来ず、わずかに内藤のTが確実性をもたらしたに過ぎなかった。更に一番期待して居たHL小川が国体予選の前日入院してしまい攻撃力を半減してしまったがその反面、小川の分を自分がという気持になって緊張した為、まとまりもよく当日は尻上がりに調子を出し、特に内藤の痩身からくり出すTは疲れを知らぬかの様に敵陣をかき廻し、Sも入率0.38ではあったが要処要処でよく入って居たし、Reの奮闘も平生以上のものを示し決勝に進出する事が出来た。優勝を逸したのは何としても残念であるが敗れるべくして敗れたとも言えよう。

加 藤(潔) 

 本年は部員が少く非常に困難な一年ではあったが国体予選では又となくチームワークよく意外にも2位迄進出した。
 春の大会の様なコンディションの場合等は特にサーウ゛力が試合を左右して居る、秋の成績は、此の点を把握したからであろう。

湯 浅 

○4月25日 於国府台高
 船高 2(15-21、21-13、21-15)1 国府台高
 船高 2(21-16、18-21、23-21)1 千葉商大
○4月26日 OBと合同練習
 船高ク 3(15-21、21-10、18-21、21-10、22-20)2 船高
  金子(明)、永盛が現役側に入る。
○5月5日 於国府台高
 船高 2(13-21、23-21、22-20)1 国府台高
○5月16日 於千商
 千葉商高 2(23-21、21-12)0 船高
  FL大内のTを中心に攻める。StはFL,FC間が割れる点研究の余地がある。加藤捻挫

◎6月7日 第6回全日本高校県予選 於四街道
 船高 2(21-14、21-7)0 銚子商
  小雨の為やりづらく凡M多かったが銚子は更に悪く救われる。2セットに入ってS好調とは言えなかったが銚子S Re悪く楽勝する。スコアはとれなかった。
 関東高 2(21-18、21-19)0 船高
  一時雨が烈しく長時間休んだ後に行われた。1セット終りの大切な処でFR内藤が滑り右脚をつらせてしまいレフリータイムとなる。以後内藤At出来ず終る。2セットはよいゲームとなったが内藤Sの際又、脚がつったりして充分攻撃出来なかった。S非常に悪く、此の点、関東に敵し得なかった。
S 5、-S 7, 入率0.30

 

4.FR
内藤

5.FC
中村

9.FL
大内

2.HR
湯浅

3.HC
加藤

6.HL
小川

7.BR
丹羽

同左
蜂谷

8.BC
小笠原

1.BL
纐纈

6

1

3

0

1

0

0

0

0

0

S

0

0

1

1

1

0

0

0

2

0

失1

5

6

3

3

5

1

0

0

0

0

失2

0

3

0

5

2

1

1

1

5

6

 此の日は前夜からの雨にコートがベチャベチャの上に、小雨の中で決行されたので各チーム共全然いい処がなかった。技術的には、FCとFL,HLの呼吸が合わず、此の2人を使いきれなかった為にFR内藤だけに頼る結果となったこと、雨続きでサービスの練習不足だったこと等が敗因であろう。3年生は関西旅行にも行かなかったのに残念な結果になってしまった。此のあと前記の様にポジションの変更をして練習を進めたが3年生以外は進歩が少なかったようである。
○7月25日 合宿最終日
 船高ク 1(21-19)0 船高  2nd Sのみにて
 合宿の後は8月1〜10日、20〜30日を練習期間としたが集まりが悪くOBの方が多い様な日(クラブ練習日ではなかった)があったことは恥ずべきである。
○8月9日 OBと合同練習
 船高ク 2(21-18、21-16)0 船高
  現役側に山賀、金子明入りOB側に湯浅入る。
 船高ク 2(16-21、21-14、21-17)1 船高
  現役側に永盛、金子明入る、いずれも8名ずつ。
 8月30日 関高、国府台高を招きクラブと4チームでリーグの筈だったが雨天中止、講堂で練習する。此の日はOB10名集り女子も揃って居たのに男子はわずか4名であった。
 9月13日 国体予選の筈だったが降雨で延期となったので体育館を借りて暫く練習して帰る。

◎9月15に遅第8回国体県予選 於四街道 参加数30
 船高 2(21-12、21-9)0 長狭高  伝え聞く処に依れば長狭は部としては練習していなかったということだ。 S 9、-S 1 入率0.43
 船高 2(21-14、21-18)0 市原高  
  2セットSS4あり、S 6、-S 4 入率0.35 
 船高 2(21-18、21-14)0 野田高
  Re非常によくとる。 S 6、-S 4 入率0.40
 [準決勝]
 船高 2(21-14、16-21、21-17)1 佐倉一高
  引続いてRe よく、中村,湯浅のSもよかったので1セットは楽にとる。
  S 9、-S 10、入率0.39
 [決勝]
 安房一高 2(17-21、21-16、21-15)1 船高
  Reの動きも鈍ったがSが入らなくなったのが痛くSSも多いのでせっかく の得点が活きて来ない。3セット宵やみの中に、安房のSが入り出し、此を 上げ得ずに敗れた。
S 8、-S 6、入率0.35

 

9.FR
中村

5.FC
内藤

7.FL
大内

3.HR
湯浅

2.HC
小笠原

6.HL
蜂谷

8.BR
丹羽

1.BC
加藤

4.BL
纐纈

6

57

21

2

0

0

0

0

0

S

4

1

3

8

2

3

1

9

7

失1

13

28

10

15

14

11

11

8

1

失2

3

6

4

14

15

6

13

13

5

 本大会ではHL小川が欠場の為、FC内藤に何回でもAtさせ低いボールがFCに帰った時だけFL大内を使う事にしたが、内藤の左右Tは殆どStされなかった。無意味なFで相手にチャンスボールを與えたこともあったが充分主力としての責任を果たしたといえよう。
 一般にM2、即ち完全なる自己責任のMが多いと思う。内藤のM4,11も研究の余地がある。先輩並びに女子部員多数の応援を受けた。
 10月25日 OBと合同練習。
 校内対抗の後で海老沢、佐藤が入部し、1,2年生10名(後、大内退学)で冬季練習に入り、1月は柔軟体操等から始めて下旬よりボールを持ち室内で基礎練習を平日1時間土曜日2時間半程行なってゐる。


小笠原、湯浅

 

編集者註
 此の原稿は3人に書いてもらって私がつなぎ合わせた事は前述の通りですが、その下書では到る処でサーブ力のあったことを強調して居ました。試合評にもサーウ゛がよく入ったという言葉が見られて居ました。
 然し、此は飽くまでそんな氣がしたというだけでの事で実際にスコアブックに当ってみると本年は今迄の最低なのです。従ってその箇所は何とか書き直さねばなりませんでした。
 もっと自分達の力をはっきりと掴む為にスコアブックを開きたいと思います。勿論、スコアブックの記録法にはいろいろ問題もあり、又、ボールの最後の動きだけが分っても役立たないことも確かですが、利用の仕方次第ではゲームを幾らかでも科学的に考察することが出来るでしょう。


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「国体予選に惨敗」

◎高校女子
 Fの2人を送り出し、更に前年度国体予選後に3名の退部者を出し、攻守共非常な弱体化をもたらして居たが春に新部員5名を迎えて練習に一層の努力を払った甲斐あり大会迄には一応形の整ったチームが出来上った。然し、経験の浅いFでは結局試合になると球を使いこなせず、又最後の一本という時に決定的なAtを持たないのは淋しいことであった。
 此等の欠点を合宿で補おうとしたが人員が揃わず、まとまった練習が出来なかったので、Sに重点をおき、毎日午前中はSにあてて居た。此の合宿ではFR加藤がぐんぐん進歩したがコンビ練習が足りなかった為秋の試合にはふるわなかった。
 合宿後At陣の練習がうまく出来なかったことと,船高唯一の武器であるSが低調であったことの為に男子とは逆に秋の大会で惨敗する結果となった。
○4月18日 於明徳高
 明徳高 2(21-18、21-17)0 船高
  初めての試合で固くなって居たせいかSが悪かった。Fが新人であった為にToに廻し得ずReの方は横打ちSがとれなかった。
○5月9日 於昭和女子商
 船高 2(20-22、21-16、21-16)1 昭和女子商
  精神的には張り切ってファイトもあったが体育館に不馴れの為1セット先取された、Hの間を多く抜かれた様に思う。
○5月16日 於船高
 船高 2(21-15、20-22、21-9)1 昭和女商
 船高 1(21-19、16-21)1 千葉二高
  千葉の都合でここ迄とする。周郷、矢吹,中村のSがよかった。
 下旬、関西旅行であったが参加せずに練習

◎5月31日 第6回全日本高校県予選 四街道
 船高 2(21-18、21-6)0 佐原二高  S ?、S ? 入率?
 船高 2(13-21、21-8、22-20)1 松尾高
  1セット凡Mの連続であったが、2セットに入るや矢吹S9を挙げて楽勝、
 3セットは14ー18で周郷S4あり19ー18にこぎつけた。ここでBC Mに続いてSで19ー20となったが追込み良くAtを決めて挽回した。S12、-S0、入率0.54
 船高 2(21-16、21-6)0 東金高
  対松尾戦の余勢で楽勝 S10、S1、入率0.64
 船高 2(21-19、19-21、21-15)1 鴨川一高
  バレーの名門鴨川高を破る! 一番の強敵であると考えて居た鴨川を3年目
 に破った事は私達の最も喜ぶものであった。鴨川はFRに左利きの長身者を持ちそこにToが上がると必ずポイントされた。Sも強くよく入って居たがこちらのS Reは大体よかったと思う。然し両サイドのJが悪くアウトボールを取って居た。精神力と今迄より以上の粘り強さが勝因であったのかもしれない。
 [決勝]
 安房二高 2(21-16、21-13)0 船高
  流石に疲れが見えて、少し元気がなくなった様に思えた。やはり決定的なAtがないのが弱味である。Sが入らなくなり、HC,HR間にTされた。HR,HLはフットワークなくFLのTM(外へ)も多かった。此は練習不足の為である。疲れて居たが皆よく頑張った事は嬉しい事である。S8、-S5、入率0.57  集計は第一試合を除く

 

5.FR
加藤

3.FC
周郷

8.FL
小川

4.HR
今関

2.HC
矢吹

7.HL
浅井

6.BR
石橋

9.BC
中村

1.BL
富永

2

11

20

4

1

14

0

0

0

S

2

13

2

4

11

3

0

5

4

失1

8

6

15

7

13

18

6

4

10

失2

1

1

7

9

9

6

11

7

7


◎6月20,21日 第6回関東高校選手権 お茶大
 春の大会の結果本大会の出場権を得、猛練習をして居たのであるが連絡の手違いから抽籤もれとなり出場出来ず、20日のみ観戦した。
 7月は末に合宿を行い、8月に入って4日〜10日、20日〜30日の間練習したが何となくダラダラした練習になって進歩もみられなかった。

○9月5日 於佐倉二高
 参加高多数の為1対1の時は引分とする。
 船高 2(21-15、21-17)0 松尾高
  1セット中村Sよく7ー0迄続く、2セット前半HL田中、FL石井初出場、田中はS2を挙ぐ。
 船高 1(21-19、20-22)1 成田高
  2セット20ー15の所でSReのコンビ悪くチャンスボールを與えAtで挽回されてしまった。絶対に勝てた試合を気のゆるみから失い残念であった。
 銚子高 2(21-16、21-12)0 船高
  S入らず、空腹の為ファイトもなかった。銚子FRのTがFL直後に落ちHLは大分上げて居たがHをとられた。
 船高 1(23-21、14-21)1 佐倉二高
  相手のS入らずチャンスボール多くAt出来るのだが、ToM.AM多くネットにかかったボールの処理もまずかった。
 この日の試合は成績は悪かったがSt,SReの練習になり、又もっと真剣に練習する必要が皆に分って活気づいて来た。

◎9月12日 第8回国体県予選 四街道 参加数32
 船高  キケン  安房農
 松尾高 2(16-21、22-20、21-19)1 船高
  前日の雨で滑ってやりにくかった。松尾高には6日の試合で楽勝しているので初めから勝てると思って気がゆるんで居たのであろう。負けて来てから焦り出したが粘り気のないアッ気ない試合をしてしまった。ナインの 精神が一致して居なくてはどんな弱い相手でも勝つ事が出来ないという事を此の試合によって痛感させられる。
  3セット1ー8とされた処で周郷Sよく入りS4を挙げて9ー8と挽回した時に全員の意気が揃わなかったのが惜しまれる。S9、-S4、入率0.44

 

9.FR
加藤

2.FC
周郷

4.FL
小川

7.HR
今関

3.HC
矢吹

6.HL
浅井

8.BR
石橋

1.BC
中村

5.BL
片岡

同左
富永

2

3

12

0

0

7

0

0

0

0

S

0

4

2

0

0

1

1

0

1

0

失1

4

3

5

3

2

5

5

1

1

0

失2

0

0

0

1

0

2

2

3

1

2


◎10月3日 関東女子綜合 お茶水大
 小石川高 2(5-21、21-12、21-17)1 船高
  1セット初矢吹S11を挙げ相手方は気抜けした様だった。2セットになるとFコンビとれずネットプレーがまずかった、然しFL島津はもう少しジャンプすれば良いアタッカーになれるであろう。Sは一般に入る事が悪かった。初めは全部来年のメンバーで出る筈であったが余りReが弱くなるので
 3年生も入った。
  出場メンバー
  前衛(5.R 加藤、7.C 春田 4.L 島津)
  中衛(2.R 今関、3.C 矢吹 6.L 田中)
  後衛(8.R 石橋、1.C 中村 9.L 片岡)
 この後、校内対抗、運動会、試験等の為まとまった練習は出来ず11月4日から12月10日頃迄2年3名、1年5名で基礎練習をしたが、欠席者が多く11日から21日迄マラソンとパスを主とする練習に切りかえた。
 此からはコート作りに2月の終頃迄かかる予定である。


矢 吹


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「綜合選手権に2度目の優勝」


◎クラブ
 相変らず全国大会には出場出来ず残念であったが県大会6回の内、出場4回、優勝3回という相当の好成績であり、而も、単に勝ったというだけでなくチームのまとまりがよくバレーらしいバレーが出来た点、喜ばしい事であった。その第一の理由は卒業後パスとカバーに著しい進歩を示した宇佐見を中心とするB陣5名のRe力向上であり,第二にAtに於てFL金子(一)に徹底的にボールを集め主力というものをはっきりさせたことであろう。
 然し反面、FR,HL等の得点が減ったばかりでなく、何でもFLへ上げてとけということになり此ら補助攻撃の効果的な使い方が顧みられて居ない傾向があることは29年度に於て注意されねばならないと考えられる。
 S Reでは県綜合以外はFLがHC,HL間に下り、BCがFL,HCの中央やや後に位置する252をとった。尚3月初から11月末迄の休日48の内、練習15、公式試合7であった。
 3月6日 初練習 雨の為4名
 3月15日 軽く練習、12名、マネージャーを改選し小暮、山賀とする。会長池田は留任
 3月21日 県協会評議員会 金子(-)出席
 3月22日 練習9時〜12時10分、14名と新3年生3名、活気ある練習で乱打も出来た。

◎4月5日 第2回都市対抗県予選 四街道
 船高ク 2(21-19、21-13)0 日本建鉄
 船高ク 2(21-6、21-10)0 大多喜ク
 [決勝]
 船高ク  キケン  関東高OB
  オープンゲーム
 船高ク 2(17-21、21-12、21-7)1 関東高OB
 メンバー
 前衛(山賀、永盛、金子明、高橋)
 中衛(近藤、玉沢、池田)
 後衛(石黒、宇佐見、宮原、小笠原)
 4月12日 第2回都市対抗南関東予選 川崎
 川越ク(埼玉) 2(15-21、21-17、21-19)1 船高ク
  S多し、川越HRのKに力負けの感深し、協会の連絡悪く着いた途端5分間の練習であった。メンバー仝前
○4月26日 練習 9時〜2時 14名現役8名 現役側に永盛、金子明を加えて試合
 船高ク 3(15-21、21-10、18-21、21-10、22-20)2 船高
 5月10日 練習9時半〜12時 6名 午後加藤の指導により初の句会
 5月17日 練習9時〜12時 11名 午後句会
 6月14日 練習9時半〜12時 1時半〜4時 8名現役2名 午後は女子の練習指導もする。
 6月21日 市川高にて市川市民大会審判後体育館で1時間程練習 11名,現役3名

◎7月5日 県一般選手権 四街道 参加12
 関東高OB 2(21-15、13-21、21-19)1 船橋ク
  3セット14ー10から16ー16となり19ー18より関東のSと速いペースに翻弄さる。凡M多く、為にしばしば均衡を守勢へと変えた。作戦的にも誤算があった様だ。S6、-S2、入率0.52

 

8.FR
山賀

6.FC
近藤

2.FL
金子-

3.HR
永盛

5.HC
海老原

1.HL
池田

9.BR
宮原

4.BC
宇佐見

7.BL
加藤潔

同左
小笠原

2

4

16

4

0

3

0

0

0

0

S

1

1

1

2

0

0

0

0

0

0

失1

3

4

5

5

0

4

0

1

2

0

失2

0

0

1

1

7

4

2

4

4

2

 7月12日 全日本綜合の予選があったが一般選手権の2位に入って居ないので出られない。千銀と試合の筈だったが先方の都合で中止、船高で練習する。8名、 現役6名
○7月25日 現役合宿最終日なので昼からOB10名集り乱打等する。夜は合同コンパOB20名、現役10名
 船高ク 1(21-19)0 船高  2ndSのみにて

◎7月28日 第6回県民大会市予選 5時日建
 船橋ク 2(13-21、21-13、22-20)1 日本建鉄
  メンバー
   前衛(近藤、金子、柴山)
   中衛(長島、玉沢、宮原)
   後衛(丹羽、宇佐見,小笠原)
  本大会出場権は日建に譲る。
○8月9日 練習 9時半〜12時半 11名現役6名
 船高ク(21-18、21-16)0 船高
  現役側に山賀、金子明入りOB側に湯浅入る
 船高ク 2(16-21、21-14、21-17)1 船高
  現役側に永盛、金子明入る いずれも8名ずつ
 8月23日 練習 午前中 現役共 終って、家事室にて福地先生をお迎えしてのコンパ。練習法等も伺う。OB11、OG2
 8月30日 関高OB、国府台高を招んで4チームリーグの筈であったが雨天中止、講堂で練習する。10時〜12時 10名現役4名
 9月5日 年報第1号出る

◎9月6日 第8回国体県予選 四街道 参加17
 船高ク  キケン   大多喜ク
 船高ク 2(21-17、21-9)0 税務講習所
  1セット凡M多く相手Mに救わる、2セット池田S4等で9ー1とし楽勝す。2セットはAt15、S5で相手Mに因るものは1点である。S8、-S3、入率0.39
 船高ク 2(19-21、21-11、21-11)1 松波ク
  初、石黒、近藤Sよく入り8ー4とするが後半FにM多く挽回さる。2セットよりHL近藤、HR池田とする、2セットAt13、S4, S 11,-S5、入率0.40
 [決勝]
 船高ク 2(21-15、21-14)0 地理調査所
  HL近藤、HR池田で対戦、2ー5、5ー7とはなされたが、永盛、海老原のSよく挽回し、その後地理AMに乗じて取る。2セットは初から7ー2と差をつけて問題ない。 
S6、S1、入率0.37
  2ndS Reが完全で絶好のPaが帰って居たこと、不調だった池田をHRにしてAtさせなかったこと、一般選手権の苦杯から奮起した闘志が勝因として挙げられる。下記メンバーの他 玉沢、高橋参加、監督加藤(忠)

 

6.FR
山賀

同左
柴山

4.FC
永盛

8.FL
金子-

1.HR
池田

5.HC
海老原

3.HL
近藤

2.BR
宮原

同左
石黒

9.BC
宇佐見

7.BL
小笠原

7

0

23

29

4

0

14

0

0

0

0

S

2

0

2

2

5

1

6

3

0

3

1

失1

2

1

8

16

9

6

9

1

0

2

3

失2

1

0

1

4

2

2

2

3

0

2

1

 6時から8時迄小笠原宅で本大会の反省、お互いの徹底的な批評、クラブの在り方等をよく話し会う。マネージャー小暮辞任、後任宇佐見。
 9月13日 練習の筈だったが集り悪く中止。

◎9月23日 第8回国体南関東予選 四街道
 大宮工機(埼玉) 2(15-21、21-16、21-19)1 船高ク
  1セットHL近藤Kよく決まり15ー8としてそのまま押し切る。2セット前半AM4に1ー6となったのが痛く挽回及ばず。3セット8ー10から15ー15と挽回した所でFL金子(-)にAM続き17ー20となる。この間FL金子にM1が多く又早Tが4本Hにとられているのが痛かったがその他直接の敗因としてはSS7、終り頃大宮FCがHLに下ってのKが山形にBRをつくのがとれなかったことSの不調等である。Bは今迄にない好フォローを示したがパスにならなかった。StはSt6を挙げた他よく当てて居た。3セット At16、   S1、S4、S1、入率0.24

 

6.FR
山賀

4.FC
永盛

8.FL
金子-

1.HR
池田

2.HC
海老原

3.HL
近藤

5.BR
宮原

9.BC
宇佐見

7.BL
石黒

同左
小笠原

4

9

15

0

0

15

0

0

0

0

S

0

0

1

1

0

0

1

0

1

0

失1

2

5

11

1

1

3

2

1

1

1

失2

4

1

0

3

6

4

10

1

1

2

 上記メンバーの他に金子明、高橋参加、監督加藤(忠)
 10月4日 練習の筈だったが集り悪く中止
○10月25日 練習試合 於船高 6名現役7名
 船高ク 2(21-15、21-9)0 千葉商大
 船高ク 2(21-19、21-15)0 千葉商大

◎11月3日 第6回県綜合選手権 四街道
 参加数13であったが組合せ方がおかしく、こちらのブロックには5チームしか居なかった。
 船高ク  キケン  長狭高ク
 船高ク 2(21-11、21-6)0 千葉商大
  5ー8から永盛S6、石黒S4にて17ー11とする。1セットAt8、S12、S14、S4、入率0.51
 [決勝]
 船高ク 2(21-19、14-21、21-15)1 地理調査所
  1セット シーソーゲームのまま18ー18に到る。2セット、相手Mに気を許し却って、すぐ立ち直った地理の攻撃に突込まれ、3ー8、10ー12迄は追いつけたが、その後AM6あり押し切られる。3セットFL、HLの使い分 けよく、地理HR,Kに悩まされ乍らも僅かのリードを保ち、17ー15から永 盛S3ありHLKで終る。3セットAt10、S8 S12、S6、入率0.39
 此の大会では第1試合が直ちに準決勝で1時半からになった為試合前に充分の且つ過度ならざる練習をして丁度調子の出た処で試合出来た。その他、HC近藤が打気に逸らず地道にレシーバーとしての任を果し好Toを上げて居たこと、FL金子(-)の腕を伸ばしたままの早Kに地理Stが遅れて居たこと、BのKReは悪かったがチャンスボールが確実に好パスとなって居たこと等がよかった。サーウ゛もピンチに良く入って居たしFLがライン外に居て速Toを流すのはよく決った。下記のメンバーの他高橋、伊藤、丹羽参加 監督田中先生、現役多数の応援を受く。第1回以来2度目の優勝。

 

6.FR
山賀

同左
内藤

4.FC
永盛

8.FL
金子-

同左
柴山

9.HR
宮原

3.HC
近藤

1.HL
池田

7.BR
加藤潔

2.BC
宇佐見

5.BL
石黒

7

1

9

22

1

0

0

8

0

0

0

S

1

0

11

2

1

0

2

4

0

1

4

失1

4

0

7

7

2

1

1

5

3

1

2

失2

2

0

0

4

0

0

3

4

5

7

6

 11月20,21日 親睦旅行 OB7,OG2,現役男子1計10名にて船中1泊で大島へ行く。
 11月21日 市川市民大会審判に4名
 12月26日 忘年会 やよい寿司にて 田中先生の他OB15、OG3、現役男子3計22名
  明年度より会長と主将を別にすることを12ー3で可決 会長は満場一致池田清となり、会長指名により主将近藤弘男と決定する。

 尚、クラブの活動と直接関係ないが、秋の関東大学リーグ3部で、永盛が打数55、S114、SS4でサーウ゛賞を得、同じく宇佐見が6位に入った。


金 子、宇佐見 



(目次へ)

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇


「26 の 眼」

山 賀 繁 夫 

 今28年度のシーズンを顧みるに県大会に於て再三優勝することが出来喜びに堪えない。シーズン初めの都市対抗、国体県予選に加え特に秋の綜合選手権には第1回以来久振りの優勝で船高クラブのリボンを加え得たことは快事であった。更に手にするリボンの船高クラブとなる確率の大きくなる様にしたいものだ。
 然し反面、全国大会への道である全日本綜合と国体南関東予選に敗れた事は自ら王者と称するには貫禄が足らぬといえよう。
 さて、今年度特に感じたことを記そう。
 クラブ員の平均年令が年々特にナインに於て高くなってきた。当然チームが老け、必然的にプレーにも力が足らぬ様になって来た。
 試合に於てはクラブチームの特徴であろう個人技に頼る様になって、一プレーヤー対相手チームの争いとなり、個人技が勝って居る場合は問題とならないが相手に押された時の反発力では太刀討出来ず、チームとして敗れた場合が多々あった様に思う。
 例えば、個人と称したのを一攻撃者とすればあ、その人の攻撃力が相手の防御を破った時は得点となって問題ないが、Stされた次の瞬間、其の攻撃者一人が力んでもどうしようもないのである。そのあとに居る者が活動し守備せねばならない。その場合の守備力も無論個人技の差があるとはいえ、試合中エキサイトした場合にあっては、そのチームの綜合された守備力が大きく影響すると言えないだろうか。
 チーム力とは常にこの総合された守備力、攻撃力を言うのではないか?勿論優れた個人技が通常、チーム力を大きく左右するのは当然であろう。
 四街道からの帰途特に敗けた時、車中で私達は、きまって、誰々の失点がなかったら----と即ち敗因を誰彼に帰する様だ。尤も最後には口を揃えて体力的に衰えた為だとするが-----  団体競技にあってはチーム力を単なる個人技の和以上のものと認め、且つその差が勝敗を決めると言われる。ではどうしてチーム力を保持し。更に向上させるか。当面の問題は此処にありそうだ。
 クラブチームとしては練習量の少い事が最大の欠点であることは明らかで、クラブ員の社会的な制約上無理からぬ処である。綜合された守備力乃至攻撃力(チーム力)は綜合された練習によってより多く進歩する事は知っている、体力的減退(練習量の減少)はやむを得ぬが此が直ちにチーム力の減少という連想は持たない----いやもたせたくないのであって、前に述べた諦観も一時的で、すぐあとで今度は頑張るという意欲が生じる。私は此の意欲を綜合された力に加えたいのである。
 近時此の意欲が極端に減少して来ている。即ちクラブの危機が到来しているのだ。
 私は此の船高クラブを一つの同意社会として存在させたいのである。(専門語としての適否はは他の批判を待つこととして)チームを一つの個人としてみるのである。
 此の事は-----現在のルールで私だけは例外的に連続3度ボールに触れて良いとしたら素晴らしいプレーが出来ると思って居るのだが------此の夢を実現するものである。
 而も更に自然人以上に鋭敏な感覚をもって居る事も当然である。Stに当ったボールの行方がよくわからぬものだが此の場合には他の目が他の方向から見る事が出来るのだから、ルールに従えば眼26手26足26を持った一人の人間によるプレーだ。

 途徹もない空想の様になってしまったがチーム力をここ迄進展させるのに、互の努力を惜しまなければ、障害は無い筈である。
 クラブの危機に際して皆さんの一考を煩わしたい。

(目次へ)
  

○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○


「言 い た い 放 題」

金 子 一 雄 

 何年もバレーをやっている間には随分、しゃくに触った事、嬉しかった事が有るものですが此処では此の1年間に私の感じた事を勝手気ままに言わせて頂きます。
 自分のことを棚にあげてとか自分のクラブだって同じ様なことをやってたぞ、等とのお叱りも覚悟の上で、主としてしゃくに触った方のことを言うことにしましょう。

-------------◇-------------

 国体2次予選で埼玉代表大宮工機部との試合で2ツ。
 その1は、大宮の主将なるFCのTを私がStした処、強く弾ね返ったボールが彼の顔面に当り、彼は眼があけられないからレフリータイムにしてくれと頼みました。さてタイムになるとコート中央に集って居る大宮チームの処へベンチから1人入って何やら伝えて行きました。よく見たら、主将君は両眼をギョロギョロさせながら、さっき迄眼を抑えて居た右手でアチコチと指し示して、Stがどうのこうのと策戦を授けて居るではありませんか

 その2は、此方のBがReしたボールが高く上ったりして誰かが中継しようとするとネットの向うから、ラストラストと叫びます。その為にゴマ化されて返してしまうだけならまだしも、ドギマギしてToMして1点献上ということもありました。余りひどく繰り返すので、2セットのチェンジコートの時に主審(埼玉)に申出て、やめさせてくれ、と言いましたら、審判曰く”プレーの妨害にはなりませんから構いません”
 プレーの妨害は勿論の事、第一フェアじゃありませや、

-----------◇------------

 秋の綜合準決勝対千商大。決勝地理に夫々1回ずつ、こちらのサーバーの第1サーウ゛がネットを切って抜けた事がありました。
 2回とも違う人でしたが審判はワンモアと言いますので、此々の解釈(後述)でツーモアではないか、と申出たのですが受けつけてくれません。
 そして決勝の時には地理のFCが”スルー(ネットを通り抜けるとの意味でしょう)はワンモアにきまってら”と言ってましたっけ。
 
 此の様な場合の正しい処置は次の通りです。
 競技用具の故障又は破損によるレフリータイム(ルールブック42〜43頁)が適用されます。従って、(1)第1サーウ゛により始められたインプレー中に起った場合は第1サーウ゛より、(2)第2サーウ゛により始められたインプレー中に起った場合は第2サーウ゛より、(3)ワンフォールト後第2サーウ゛より前に起った場合は第2サーウ゛より夫々プレーが再開されます。第1サーウ゛によりネットが切れたのは勿論(1)の場合です。
 此は日本協会規則委員長池田氏に問合わせて、間違いない、との確答を得て居ります。尚、ルールの精神によって、ボールがネットにひかかって落ちなくなった場合も同様です。但し、審判みすダブルファウルに因る時は如何なる場合でも第1サーウ゛より再開されます。

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 同じ綜合の時、セット間タイムにベンチで煙草を吸いだした監督さんがありました。2セットが始まっても暫く吸って居りました。

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 前々から不愉快だった不正出場、今迄は協会も生ぬるく、監督に一寸注意する程度で黙認でしたが綜合選手権の時は登録用紙と申込書を見くらべて未登録者の出場を拒否して居ました。お互に顔をしって居るのですからやろうと思えばいつでも出来ることです。善意の人にはお気の毒ですが中には勤めても居ない処から出たり、悪質なのが居ますからね

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 全日本綜合予選と秋の綜合に高校チームを除いてやる様になってからもう2年たちました。高校を入れろと主張するのは船高クラブの他には千大位のものです。そして高体連の申合せで高校の県大会は2回に限られて居るからとの意見が通るのです。
 高校はぐんとレベルが落ちて居ますが其でも上位4チーム位は一般の下の方よりは強い様です。年に一度は一般と高校をぶつけなくちゃ両方共進歩しません。既に一般と高校が夫々の型にはまったプレーしかしなくなって居ます。
 私が高校1年の時、池田さんが主将でした、国体予選には敗れましたが秋の綜合には医大をストレートで而も2セットは4点しかやらずに降して優勝した時の感激は大したものでした。その翌年は佐倉高が船高OBを敗って優勝して居ます。26年の全日本綜合予選には安房一高が優勝して居ます。今の高校生にはこんなことを望むチャンスすら与與えられて居ません。

 勿論、高体連に働きかけて県大会をせめて3回にしてもらうことが望ましいんでしょうが全日本予選には上位2〜4チームだけを参加させる、秋の綜合には校長の許可を得て参加させる又はブロック予選制にする等の便法を講じさえすればお互に楽しくやれると思うんですがねえ。

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「上 位 に 出 た の は」

中 学、 高 校 男 子
 [優勝]  27年迄 5回  
 [2位]  27年迄 2回 第8回国体県予選高校之部
 [3位又は準決勝にて敗退]  27年度迄 5回

高 校 女 子
 [2位] 第6回県高校選手権大会兼第6回全日本高校県予選
 [4位又は準決勝にて敗退] 27年度迄 2回

ク ラ ブ 
 [優勝] 27年度迄 4回
     第2回都市対抗県予選
     第8回国体県予選一般之部
     第6回綜合選手権大会
 [2位] 27年度迄 10回
 [準決勝にて敗退] 4回
     第8回国体南関東地区予選

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「何 回 試 合 し た か」

高校男子
 8勝6敗 公式 対高校5勝2敗、対一般0勝0敗
      練習 対高校2勝1敗、対一般1勝3敗
高校女子
 8勝5敗3分 公式 対高校5勝3敗、対一般0勝0敗
        練習 対高校3勝2敗3分、対一般0勝0敗
クラブ
 17勝3敗 公式 対高校0勝0敗、対一般11勝3敗
       練習 対高校3勝0敗、対一般3勝0敗
  [総 計]
中学、高校男子 22年度より
 141勝59敗2分 公式 対中学高校46勝20敗、対一般3勝5敗
         練習 対中学高校75勝13敗1分、対一般17勝21敗1分
高校女子 25年度より
 26勝18敗3分 公式 対高校14勝9敗、対一般0勝1敗
         練習 対中学1勝1敗、対高校10勝5敗3分、
            対一般1勝2敗
クラブ  23年度より
 78勝28敗 公式 対高校9勝1敗、対一般49勝20敗
       練習 対高校13勝2敗、対一般7勝5敗

金 子 

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「数 字 は 語 る」

 本年度及び我々のスコアブックに於て特別に用いている記号を次に解説しておく。F→フェンイト、→アンダーオーバーネット、#M→ネットプレーミス、toM→トスミス、CM→カバーミス、JM→ジャッジミス、が新しく作った記号であり、解釈をを統一したものとしては、KSt等は夫々Kされたボール、Stされたボールに対する失敗を表わし、KM、StM等Mを附した方はKする時、Stする時の失敗を表わすこととした。
 TM,KM,FMを総括してAMと記し、T,K,Fを総括してRMと記すこともある。又、本表に用いているM1=(#,#M,#, M2=M,AM,toM.JM,CM M3=RM,StM,St、M4=H,Dである。StMがM2でなくM3に入って居るのはM3を何等かの相手チームの力によって生じた失点という意味で定義した為であるが、相手のレバンドに因る#,Dは夫々M1,M4に入って居る。
 相手Atがノータッチで決った時はその位置のみを記しT,K等はふさないが集計に際しては此もM3に入れてある。
 公式記録に於て失点と称して居るのはM1,M4の内全然相手の力に因らないもの及びSS,M2である。尚、我々のスコアブックでは中間に落ちたボールはFLTーHLーHC、HL・HCの様に示し、BLが一応上げたが悪球てカバーが無理であったという時はCMにしないで5KーBL〜HCの様に示して居る。
 今後スコアをつける人も以上の方式に依って頂きたい。
 他に S=S1+S2、入T率=入T数/打数、S率=S1-SS/打数
 22年度はS2は全部相手Mにしてある。
 23年度はSを唯Mと記してある為S不明、又両年度共M2,M3がいずれもMとしてある。
 23年度クラブは現役以外一名の為合計する。
 24年度はスコアブック一部紛失。
 26・27年度クラブは試合数少く合計してある。
 参考記録はS関係のみとする。

金 子 



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「校 内 対 抗」

男 子
 9月27日〜10月9日 
 ルーム数24、参加16チーム及び職員チーム、トーナメント、準決、決勝以 外は15点制、コートは男子用、#2m15、ボール女子用、審判は主として2 年生
女 子
 11月10日〜17日
 ルーム数24、参加24チーム、各学年毎にトーナメントで寄せん首位3チー ムでリーグ戦とする 用具コートは女子用規定通り、予選は15点制 審判 は男子2年生と女子2,3年生
部員の出場についての規定は男女共1年生 自由、2年生 出場禁止 
3年生 1チーム1名に限る、但し交代可

湯 浅 

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「コ ー ト 移 転」


 運河南隅のコート2面は後方の水溜りの為使いにくく困って居ましたが、かねてより計畫されて居た運動場の拡張も行われましたので、1面だけを図(11)の位置に移しました。
 運河には男女兼用ポールの方を残しましたがずっと使用して居ない為非常に荒れて居ます。新コートは砂の多いグランドの上に粘土質の土を敷いたものですが未だ充分固まって居らず平坦度も充分ではありません。ポールは差込式で上下出来る様になって居り近い内に隣接してもう1面作ります。
 周囲にプラタナスの若木を植えてありますが、風に悩まされそうな処です。尚、コートの移転は此で11回目になります。

湯 浅 

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「昭和29年度日程」

 公式大会日程の内現在迄に判明したものは次の通り(関係分のみ)
千葉県 総て男女同日
 都市対抗予選      4.4   四街道
 高校選手権       6.5〜6 四街道
  全日本高校予選国体予選を兼ねる
 一般選手権       5.16  稲 毛
 一般国体予選      6.27  四街道
 高校選手権地区予選   9.初  ーーー
 全日本綜合予選     9.12  四街道
 高校選手権       9.19  四街道
  関東高校予選を兼ねる
 県民大会        10.中旬 四街道
関東、南関東
 都市対抗予選(南関)   4.11  四街道
 国体予選(関東、除東京、含山梨)
  高校男女、一般女   7.18  水 戸  
 高校女子選手権    10.16〜7 群 馬
 高校男子選手権    10.30~31 宇都宮
全日本
 都市対抗       5.初   大 阪
 高校女子選手権    7.30~8.1 仙 台
 高校男子選手権    7.30~8.1 小松島
 国民体育大会     8.22~26  北海道
 綜合選手権      10.29~31 東 京

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[編 集 後 記」

 例年通り綜合選手権を以ってシーズンを終え、その後直ちに準備にとりかかってここに28年度年報の編集を終りました。
 前号は6年分を収録した為に記録中心にうんときりつめる必要がありましたが今年は余裕がありますのでバレーマンとして常々心にあること、試合の華々しさにかくれたかげの面等を出す様にして行きたいというのが初の方針でした。
 残念乍ら此の目的は充分達せられては居ない様ですが自然的な発展を待つことにしましょう。次に2回の発行を担当して今後こうありたいと感じた事をここに記しておきます。
1.発行期日
 今年は前号の借金が未だ残っている様な訳で会費が充分集るのを待つ為に出るのは29年度に入りそうですが次号からは年度末、2月頃に出して、3年生の卒業に間に合わせた方がよさそうです。
2.編集者
 私が2回やって来ましたが明年からもっと組織化すべきでしょう。
 私が大学を卒業したらとても今と同量の事を独りでやるわけには行きませんし、又、独りでは内容が偏よる危険性もありそうです。来年は私が責任をもち、幾人かの人に慣れて頂く事にし、再来年から全部”委員会”としてやって頂く事にすればと考えて居ます。
3。内 容
 同じ人が幾つもの文を書いているのでは飽きてしまいます。なるべく多くの人に筆を執って頂きたいと思います。
 一寸した感想でも、みんなが此の本を自分のものとして行く様にしましょう。今年は折にふれて原稿を準備しておいて下さい。

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 名簿の方は4月20日現在の内容で5月初旬頃発送致します。

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 表紙は前号と同じく宮原君の筆です。

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 原稿を整理して居ても、又、大事な処で敗けたか、がっかりすることばかりです。
 今年こそは全国大会に出ましょう。毎年言いふるした言葉ですが、”今年こそは!!”張切ってシーズンを迎えましょう。
 昭和29年2月下旬

金 子 一 雄 





     昭 和 2 9 年3月3 0 日 印 刷 発 行
           編 集 者     金 子 一 雄 
           発 行 者  千葉県立船橋高等学校 
                   バレーボール部 
                 船 橋 高 校 ク ラ ブ 
           印 刷 者 船橋市本町2-1463番地 
                  石 井 謄 写 堂 


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